宮田団長ウォーク:古代東海道7箇所の遺構を探るシリーズ④


相模野(大野台)の古代東海道痕跡と鎌倉街道山ノ道(境川右岸路)


大野台中学校前の推定・古代東海道遺構
大野台中学校前の推定・古代東海道遺構

 

 

 

■集 合:小田急・JR 町田駅から徒歩7分の町田市役所の外側広場 10:00

■解 散:オルガノ前バス停 手前 (15:40 解散)~オルガノ前バス停へ(15:45)~相模大野駅行き バス

■ガイド:宮田太郎(古街道研究家、歴史古街道団・代表)

■参加者:39名

 

【内容】

JR 横浜線に沿う鎌倉古道を町田市役所から古淵駅まで探索し、午後からは相模原市の大野台の森の中で確認している大規模な道路遺構=線上に繋がる窪みを探索します。

天候が良ければ、特に伝説の巨人デイダラボッチの足跡とも言われた宙水(地下に水溜りがあると言われる楕円形の地域)を避けながら通っていた古街道(斜め道=「宙水周回古道」)も森の中で探索します。

 

【コース】 

小田急・JR 町田駅から徒歩7分の町田市役所の外側広場 (10:00 集合)~森野第1児童遊園~幸延寺橋~幸延寺坂~幸延寺~鎌倉街道山ノ道(境川右岸路)~鵜野森鹿島公園・鎌倉道の標柱~日枝神社~庚申塔~古淵鵜野森公園・鎌倉道標柱(トイレ休憩)~鎌倉道陸橋~JR 横浜線古淵駅(12:20)

~ヨーカ堂とイオン脇の古淵西公園(12:30~13:25 昼食)~古代東海道遺構~宙水地~宙水周回古道(斜め道)~大野台中学校前の推定・古代東海道遺構、大山道(行者道)~こもれびの森の古道~オルガノ前バス停 手前(15:40 解散)~オルガノ前バス停へ(15:45)~相模大野駅行き 路線バス~相模大野駅バス降車場(16:00)

 

【感想】

今回のウォークでは、石の標柱が4か所もありました。幸延寺横の「幸延寺坂」鵜野森鹿島公園の「鎌倉道」、古淵鵜野森公園の「鎌倉道」、大野台中学校前の「道者みち」です。

坂は現地を見ればわかりますが、古道は、現地を見てもわからないので標柱があるとよくわかります。

標柱の横に説明文もあり、理解できます。相模原市は素晴らしい、感謝、感謝ですね。

大野台中学校前の推定・古代東海道遺構は、雑草で はっきりとはわかりませんでしたが、入ってみるとくぼみがわかり納得できました。立体地図を見ると現在の道路の横にくぼみが続いていますね。

こもれびの森では、緑いっぱいの中を歩いていい気分になりました。

佐川先生の絵付きの宙水の説明もよくわかりました。ありがとうございました。

次回予定⑦の「打越山遺跡」も楽しみです。

 

ご参加の皆様、お疲れ様でした。


ーウォークの様子ー  写真をクリックで説明を見ることができます。

 

 

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●宙水地

「宙水(ちゅうすい)」

宙水というのは、地下水がある層よりも地表に近いところに水を通さない層があるために、

雨水などが深くまでしみ込んでいかずに水が溜まってしまう部分をいいます。

 

この地には「宙水」といって降った雨が地中にしみこみにくい場所があり,低いところは水がたまって

沼のようになっていました。

 

大きい方を「大沼」、小さい方を「小沼」と呼ぶようになりました。

淵野辺の「鹿沼」や「菖蒲沼」も、この“宙水”によりできた沼です

 

地下水面からはなれて上方に局部的にある地下水。通気層中に部分的に不透水層があるとその上に滞水する。

水量は少ない。武蔵野台地,相模原台地などに多い。

 

現在の相模原市の中心部が位置する「相模原台地」は、「相模川」の形成した扇状地が隆起したもので、

上から「相模原面」「田名原面」「陽原(みなばら)面」と呼ばれる3段の河岸段丘に分かれており、

地元では「上段」「中段」「下段」と呼んでいる。

それぞれの面の境には「ハケ」と呼ばれる段丘崖(がい)があり、傾斜地で開発が難しいことから自然も多く残る。

古くからの集落は「上段」では「境川」沿いに見られるほか、「ハケ」下の湧水がある「中段」「下段」に見られる。

市内の地名・坂名・通り名には「峡(はけ)の原」「はけ坂」「はけ通り」「下九沢字八ケ」

「八景の棚(はけのたな)」など、「ハケ」に関連すると思われるものも見られる。

 

台地の地下には「宙水」(ちゅうみず)と呼ばれる浅い地下水が溜まっている所があり、

その上の地表面は窪地となり「〇〇クボ」「〇〇ヌマ」という地名が見られる。

 

 

●大野台中学校前の推定・古代東海道遺構、大山道(道者みち)

 

道者みち 標柱

大山参りの人々(道者)がよく利用した道だったのでこのように呼ばれていました。

また、「大山道」「磯部道「「木曽道」などともいいます。

 

 

●こもれびの森

「木こもれびの森(相模原中央緑地)」

相模原市大野台の南部から西大沼にかけて、樹林地の広がる一角があります。

相模原市は、これを「木もれびの森」と名付け、保全と整備を行い、市民の憩いの場として解放しています。

「木もれびの森」は、核となる「相模原中央緑地」とその周囲の樹林地から成っています。

相模原中央緑地は県有地ですが、その周囲の樹林地は基本的に私有地で、それを相模原市が借り上げて整備、

保全を行っています。

総面積は70ヘクタールを超えます。