宮田団長ウォーク:古代東海道7箇所の遺構を探るシリーズ①


相模野の西端で発見! ~これぞ大和朝廷の古代東海道の道路跡(磯部の勝坂編)~


古代東海道の推定遺構から西南を眺める。まさに台地の端っこの峠。
古代東海道の推定遺構から西南を眺める。まさに台地の端っこの峠。

 

 

■集 合 市立相模原麻溝公園 展望塔の下に10:00

■ガイド 宮田団長

■参加費 一般:1500円 団員:1000円

■参加者  48名

 

【内容】

相模原台地(相模野)の西はずれには、有名な縄文時代の勝坂遺跡(国指定)や米軍座間キャンプがあり、眼下には雄大な相模川が流れ、西に連なる丹沢連峰も横たわります。

勝坂の二つの大規模な古代東海道跡の候補は、以前にも現地を何度か訪問していますが、今、あらためて一本が該当するとの判断に至りましたので最終検証します。

また併せて、とても珍しい戦国小田原北条氏照の娘・貞心尼の遺蹟(中世環濠集落)や「月見の丘(月米松跡)」も探索しましょう。

 

【コース】

相模原市立・相模原麻溝公園のグリーンタワー展望塔の下に10時集合~水道みち~武田さん指導による体操~相模原ギオンスタジアム~月米の松跡~大正坂~松原橋~下溝館城跡(北条氏照の娘・貞心尼の館跡と集落)~日之下地蔵尊~力士利根川の碑~山中貞心神社~環濠跡~谷戸坂~相模原ギオンスタジアム(12:40~13:20 昼食)

~峰山霊園~勝坂の峰坂(推定・古代東海道跡)~勝坂歴史公園~勝坂遺跡(15:45 解散)~上磯部入口バス停=相武台前駅へ。

 

【感想】

予報では約23℃位で暑くなるとのことでしたが、暑くもなく快適な散策が出来ました。

北条氏照の娘・貞心尼の堀之内の遺跡やお地蔵さん、神社等を見て随従してこの地に来た「井上」さんの子孫の貞心尼への素晴らしい愛を感じました。

峰坂横の推定・古代東海道跡は、ビックリでした。

トレンチ堀をして踏み跡等を確認したくなりました。

次回の古代東海道・推定地ウォークも楽しみです。


ーウォークの様子ー  写真をクリックで説明を見ることができます。

 

 

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●市立相模原麻溝公園

相模原麻溝公園は隣接する県立相模原公園とともに市内の代表的な公園です。

5月頃から咲き始めるクレマチス(230種8000株)と梅雨の季節の定番アジサイ(170種6000株)が有名。

他にもフィールドアスレチックや、芝生広場、子ども広場など、更にはオープンカフェもあり、

ファミリーで1日中楽しめるスポットです。

 

〇グリーンタワー展望塔

グリーンタワー相模原(グリーンタワーさがみはら)は、神奈川県相模原市南区の相模原麻溝公園にある展望台です。

 

本公園を会場として開催された、第9回全国都市緑化フェア「グリーンウェーブ・相模原'92」を

記念した恒久施設として建設されました。

 

展望室は全面ガラス張りで、相模原の街並や丹沢山地が望め、山や施設の名称を紹介する案内板がある。天候が良い時は、

江の島灯台も望むことができます。

 

 タワーの高さ  55メートル

 

●下溝館城跡(北条氏照の娘・貞心尼の館跡と集落)

下溝城(下溝堀之内) 北条氏照の娘・貞心が暮らした相模の地

 

相模・下溝城(しもみぞ-じょう)は、神奈川県相模原市南区下溝にある平城(館跡)で、下溝堀之内とも呼ばれます。

相模原を流れる鳩川と道保川に挟まれた字下原地区(下原交差点の東一帯)が下溝城(下溝堀之内)の城跡です。

 

下溝城がいつ頃からあったかは不明ですが、戦国時代1548年頃には、小田原北条一族の油井源三の所領の一部でした。

 

油井源三はのち滝山城・大石氏の養子となって八王子城主になった北条氏照です。

滝山城に入ってからも、油井領として所領していたようで、北条氏照の娘・貞心が北条氏家臣・山中大炊助と婚姻した際に

「化粧田」としてこの下溝の堀の内を与えたと言う記録があります。

 

貞心の夫は早死し、貞心尼となり、一人娘も入水したと伝わり、2人を弔う為、貞心尼は堀の内で

一生を終えたと伝わります。

 

 

●山中貞心神社

戦国大名であった北条氏照の娘、貞心尼を祀ったとされる山中貞心神社と呼ばれる神社なのです。

 

●月米の松・二十三夜塔

大正坂を登りきったところに「二十三夜供養塔」と刻まれた小さな石碑があり、

貞心さまが一人二十三夜の月を仰ぎ、亡き夫や娘の面影を偲んだところと伝えられています。

 

 

二十三夜塔とは、民間信仰のひとつとして、人々が集まって月を信仰の対象として「講中」といわれる仲間が集まり、

飲食をし、お経などを唱えて月を拝み、悪霊を追い払うという月待行事(月待行事)を行い、

その記念や供養のあかしとして建てられたもので、月待塔(つきまちとう)ともいいます。

  

●相模原ギオンスタジアム(相模原麻溝公園競技場)

 神奈川県相模原市南区の相模原麻溝公園内にある競技場です。

 

相模原市が、市内に本格的な陸上競技場を建設することを目的とし、1998年(平成10年)に開催された第53回国民体育大会

(かながわ・ゆめ国体)のラグビー会場であった麻溝公園内のスポーツ広場を改装、区域を拡張し、

日本陸上競技連盟第2種公認の陸上競技場として整備されました。